中国地域ブラインドテニス協会

普及活動

広島市視障協主催“ふれあいテニス”レポート 2019/7/4

6月30日(日)に、広島市視障協主催で、ふれあいテニスが開催されました。

場所:広島市心身障害者福祉センター体育室
体験者:8名(他付き添い者1名)
視障協役員2名、テニス協会より5名がスタッフとして、参加しました。

はじめに全体で自己紹介、準備体操を行った後、初級者組と経験者組の2組に分かれました。

初級者組はまず、ラケットとボールを実際に触ってもらうことから始めました。
人数はB1が4名、ガイド1名です。
ラケットの持ち方などの説明の後、点図を用いたコートの説明、その後実際にコートに入り、全体を把握していただくためコートを1周してもらいました。
B1スタッフによるデモンストレーションの後、いよいよ実際の体験に入ります。

まずは、ネット際からボールを転がしラケットに当ててもらいました。
最初はラケットの振り方やタイミングがよくわからない方もいて、空振りも多かったのですが、何度か繰り返していくうちに、みなさんタイミングも取れるようになってきました。

続いて、ネット際からバウンドさせて、それを打ってもらいました。
さすがにこれは難しいようで、ボールを上に打ち上げることがなかなか出来ません。
それでも、何球かに一度くらいはうまく返球出来るようになった方もいました。

ベースラインからの球出しのあと、今度はサーブの練習に入ります。
上からのサーブ、横からのサーブ、下からのサーブとあり、実際に手を取って3種類のサーブの振り方を教えて、個人個人好きなサーブを打ってもらいました。
みなさんなかなか距離や方向が定まらず、5球に一度入るかどうかな状況でしたが、実際にゲームも体験してもらったほうがいいと思い、ダブルフォルトをトリプルフォルトまでオーケーとし、5点先取のタイブレーク方式で試合をしていただきました。

驚いたことに、試合に入るとみなさんサーブが普通に入るではありませんか。
練習では強く打っていた方も試合では入れることを重視してみなさんいい感じで試合が出来ました。
さすがにレシーブは難しく、綺麗にレシーブが出来た方はいませんでしたが、ラケットには当てている方も何人かはいました。

経験者組は、B1が2名、弱視2名、視障協役員1名(弱視)を含めた5名が参加され、はじめからベースラインからの球出しを行いました。

B1の体験者では、ボールを打つ際に、体が左側に開く習慣があり、上手くボールを打ち返せない方がおられたので、低い高さでバウンドに合わせて打つことを目的に、体験者がその場でボールをバウンドし、それを打つ練習も行いました。
その際1バウンドのボールには、上手く合わせれるのですが、2バウンドになると、最初は打ってもネットにかけることが多かったですが、慣れてくると少しずつ上手く打てるようになりました。
そして再度ベースラインからの球出しを行いましたが、以前より上手く打ち返せることが増えていました。

その後は、サーブ練習、試合形式を行いました。
こちらの組は、レシーブに比べ、サーブは、上手くコントロールする事ができていましたが、立つ位置を変えて打つことで、後半はより強いサーブもコントロールできるようになりました。

弱視の体験者も、ベースラインからの球出しの後、サーブ練習、試合形式を行いました。
レシーブは、体験者全員が久々のテニスでしたが、緩い打球に対しての対応がとてもよく、何度もラリーが続く場面がありました。

サーブでは、トスの高さによって視点が定まらず、苦労される方もおられましたが、上または下からと自分の打ちやすいサーブを打ち、全体としては、上手くコントロールされていました。
試合形式では、バックハンドで打ち合う場面もあり、白熱した攻防が見られ、盛り上がりました。

みなさんからは、難しいけど楽しかった、一年に一回はテニスをやりたいというご意見をいただきました。
またその中の一人からは協会練習にも都合が合えば参加したいとの意気込みも聞かれ、うれしく感じました。

視障協からも、今回は、参加者も多く、大盛況でよかったです。今後もふれあいテニスを継続していきたいとお話がありました。

本協会としても、一人でも多くのブラインドテニスの愛好者が増えるよう、啓発に取り組んで参りたいと思います。
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