8月28日(日)に広島市視覚障害者福祉協会主催で、2022年度ブラインドテニスの
体験会“ふれあいテニス”が広島市心身障害者福祉センターで
開催されました。
参加者7名、スタッフとして本協会より6名、視障協役員1名、ガイドボランティア
2名にもお手伝いいただき、13時過ぎから16時前まで、約3時間行われました。
密にならないように間隔を空け、自己紹介、ストレッチを行った後、初参加の方が
2名おられましたので、ルール説明を行いました。
その後体験者は、B1(全盲)クラスと、弱視クラスの2コートに分かれました。
B1クラスの参加者は、3名で皆さん体験会に来られていたので、転がるボールを
ラケットに当てるところは省略し、バウンドしたボールを、ラケットで打ってもらうところから始めました。
ブランクがあったにもかかわらず、ほとんど空振りすることなく、ラケットに上手に
当てることができていて感心するほどでした。
徐々にレベルを上げていって、最終的には通常の位置から球出しを行いましたが、
これも何球かに1度は、ネットを超えてナイスショットが見られるなど、かなり
テニスらしくなってきました。
続いてサーブ練習に移り、こちらも何度か体験されているということで、少しの
アドバイスでほとんどサービスエリア内に、サーブを打つことができました。
最後に特別ルールにて5ポイント先取のミニゲームを行いました。
これには協会スタッフも加わり、片方のサイドのみにサーブを交互に行い、協会
スタッフにはハンディキャップとして、一方のサービスエリア内に返球しなければ
失点とするというルールで行ったところ、これが非常に盛り上がり、どの対戦も
接戦に次ぐ接戦で大いに楽しむことができました。
弱視クラスは、4名で、そのうち2名がブラインドテニス初体験、残り2名は、
何度か、この“ふれあいテニス”にも参加されている方です。
初めラケットの握り方やスイングなどを簡単にお伝えし、その後すぐに参加者4人
へ球出しを行ってみました。
プレイの状況を見て、必要であれば、近くから手でボールをトスしてのショットとか
、壁打ちなどの初歩的練習も考えていましたが、思った以上に皆さん上手に返球が
できておりました。
そこで、この球出しを2〜3順繰り返した後、サービス練習、そしてサーブ&ラリー
と進み、休憩を挟んで、試合を体験してもらいました。
試合形式により声掛けやサーブ順、ダブルフォールトなどのルールも肌で覚えて
いただけたかと思います。
スタッフ側から見て感じたことは、正面のボールは、きれいに打ち返すが、少しだけ
ずれたボールは上半身の動きだけでラケットに当てようとし、足の一歩が出てこない
。また練習では、上手に出来ていたラリーが試合では力が入るのか簡単なミスも多く
見られました。でも皆さん、楽しそうでブラインドテニスに興味を持っていただけた
のではと思います。
体験会後全体で感想を聞きましたが、参加者からは、楽しかった、一年に一度でも
テニスを楽しみたいなどの意見が聞かれました。
今後も一人でも多くの方に、ブラインドテニスの楽しさを伝えていけるよう、
本協会としても啓発に取り組んで参りたいと思います。